農業用土壌改良炭(山仙の土壌用粉炭)の特徴
○透水性の改善効果がある土壌に20%混入し透水性が360%改善
○保水性の改善効果がある炭化温度400℃ナラ炭で保水量0.65g/㎤
○農業土壌のPHを変えるナラ炭(炭化温度800℃)のPHは9.5
○有害ガスを吸着し植物の生長を促進するナラ炭(炭化温度800℃)の微細孔容積は0.11ml/g、表面積は423㎡/g
○植物の生長に必要なミネラルを補給するナラ炭はK:1.85、Na:0.05、Ca:1.36、Mg:0.06(g/kg)
○有用微生物が増殖される土壌中の細菌が増加し植物の生長を促進し、土壌病害の防除効果がある
○木炭は太陽熱をよく吸収し、地温を上げる木炭粉末200g/㎡を土壌表面に散布すると、表面温度は約5~7℃高くなる
ほうれん草や大豆では連作障害が緩和されたという報告もあります。
農業用土壌改良炭のことを「アグリチャー」と呼ばれるときがきて、地球温暖化防止に寄与しようと農業に積極的に利用されることを期待しています。⇒アグリチャーについて山仙情報に記述しました。
農業用土壌改良炭(山仙の土壌用粉炭)の使用例
○水稲:50kg/10アール:地温上昇、生長早く、倒伏少、冷害に強、収量増加
○ネギ:500リットル/10アール:長雨被害を防ぎ、収量増加
○ヤマトイモ:耕起土壌量の0.1~0.2%:一等品が多く、風味も良好
○なす:重量比5%:ニジュウボシテントウ虫の防除に成功
○大豆:微量の燐酸カルシウム加えて使用収量約7倍に
○ハウストマト:1000リットル/10アール:樹勢良くなり花弁増加、風味良好
○ハウスメロン:2000リットル/10アール:発酵効果減少、L球多く、糖度増す
○石垣イチゴ:50g/株:葉柄短く、色づきよく、増収、糖度増し、収穫期延長
○ほうれん草:200~400g/㎡:肥料もちが良く、発根、発育ともに良好
○たけのこ:竹粉炭300~1000g/㎡:地温1~2℃上昇、発生時期早まり、収量増加
○りんご:成木1本当り直径15cm・深さ40cmの穴を30~50箇所掘り、各穴にヤシガラ炭1kg埋設:樹勢が甚だしく回復
○ナシ:幅35cm深さ40cmの溝にヤシガラ粉炭を5kg/㎡の割合で施用:ユズ肌の発生が約20%減少
以上 「木炭の新しい利用例」(全国燃料協会、1994年)より
(有)山本粉炭工業は、自然木・竹から製造した炭に木酢液を添加した粉炭も農業用に土壌改良炭として販売しています。
使用の目安
-木炭散布量-
畑地:200~400kg(600~1200リットル)/10アール、
ハウス:1000~2000リットル/10アール、と言われています。
最初は、10アール当り20袋(600リットル)を目安に始めてみてください。
-対象作物-
レタス、キャベツ、セロリ、ほうれん草、白菜、イチゴなどの野菜類では、収穫量の増加が期待されるといわれています。特に寒冷地では発根量が多くなり、冷害に対して強くなるといわれます。
また、リンゴなどの果物にも有効で、リンゴの場合は蜜の増加も見られました。
-輸送方法-
一般的には、30リットル袋入りをトラック便などで送付しますが、量が纏まる場合はトン袋で発送することも可能です。
使用量が決まった時点で、下記へお問合せください。
TEL:0856-52-3038、
FAX:0856-52-3039
E-mail:yamasen@iwami.or.jp
メモ:
農業用の土壌改良炭は、材木、ヤシガラ等を炭化したものの粉が政令指定土壌改良資材として国の指定を受け、主な効果として土壌の透水性の改善が挙げられ、堆肥の代わりとして注目されています。
土壌改良に炭が使われるのは、炭の中にあるマロ孔とかミクロ孔とかいわれる無数の孔がもたらす効果『保水性・透水性・吸着性』が、衰えた土の働きを高め、その上孔の中で微生物が繁殖し、農作物の生長を助けるからです。また、肥料を施したときその成分を炭が吸着し、少しずつ吐き出して肥料の効果が長持ちするともいわれています。
炭には、その表面がアルカリ性のものと酸性のものがあり、高温度で炭化した炭ほどアルカリ性が強いといわれます。
通常は、中性に近いものが利用されています。