炭について

この項は、炭について一般的なことを、B&Tブックス、日刊工業出版社が発行している「トコトンやさしい炭の本」を参照して、分かり易く説明します。

『日本人と炭との関わりには、世界のどの国のそれよりも長い歴史を持つといわれています。我が国に現存する最古の炭は、今から約30万年前のものと推察され、愛媛県喜多郡肱川町の洞窟から人骨や石器などに混ざって発見されました。』と書かれているように、炭は人の生活に密接したものでしたが、炭の生産量は、昭和30年初頭をピークに急激に落ち込み、街中に必ず在った炭屋さんの姿がいつの間にか消えてしまいました。それは燃料の主体が石炭や石油、ガスなどの化石燃料に取って代わられたためです。たしかに石油やガスは扱い易さに優れていますが、お陰でCOP21で議論されているように、地球や人類の生存に係わるような問題を引き起こそうとしています。
炭が衰退した昭和の時代に比べて、現在は色々な分野において科学技術が進化しています。
私達は進化した技術を利用して、炭酸ガスを増やす化石燃料の使用を減少し、カーボンニュートラルな炭の利用を盛んにして、子々孫々が安らかに暮らせるような地球が続くように守りたいものです。