山本粉炭工業がつくる粉炭は・・・?
山本粉炭工業で製造している粉炭は、製材所で出る端材や木の皮、不要になった竹などを、自然のままで炭にし、大部分は窯の中で既に粉になっています。
最近、リサイクルの目的で建築廃材などが炭に加工されていますが、
それらの炭を粉にしたものとは、不純物を含まない点で基本的に違う製品です。
粉炭はどうして作るの・・・?
山本粉炭工業では、昔から使用され今は殆どなくなった平窯を使って粉炭を焼く方法に、長年に渡って工夫を加え、製材所残材や木屑、竹屑などの自然物を高温度で焼き、粉炭にする独自の粉炭の作り方を開発し、良質な粉炭を製造しています。次の写真は、その方法の一部を示します。
着火して冷却まで炭化原料の投入を数回行い、約5日間で10トンの粉炭を作ることが出来ます。
どんなものが粉炭になるの・・・?
山から切り出した材木は、製材所で板や柱に、またチップ工場では木材チップに加工されています。
そのとき出る木の皮や端材など、また竹製品をつくっている工場から出る節や端材、その他樹木を剪定したとき出る枝葉、などなど、化学合成品などの不純物を含まない天然の植物であれば何でも粉炭にしてしまいます。
それらを、山本粉炭工業では粉炭の原料として購入しています。
丸太は何時もつかっている原料ではありませんが、趣味を兼ねて表面を炭化することがあります。例えば次の写真のように・・・
粉炭はどんなところに使っているの・・・?
出来上がった粉炭は、一定のサイズに篩い分けて、化学肥料の変わりに有機堆肥などと混ぜて農業用として田んぼや畑に散布したり、粉炭ストーブで燃したり、水の浄化など、多くの用途があります。
これらは、すべて炭の中に出来る無数の小さな孔の効果とアルカリ性の効果で、燃すだけでなく、保水したり、空気を含んだりするだけでなく、臭いの元となる気体を閉じ込めたり、肥料分を蓄えて徐々に出したり、微生物の住処となったり、想像も付かないほどの働きがあります。
無数の孔の働きは・・・?
炭が時間をかけてゆっくり出来るとき、中にあった炭素以外のものが熱分解して気体となって外に出ます。
その出た後に孔が残るため、孔はすべて外に通じています。
だから外から色々なものを取り込んだり、中にあるものを吐き出したり出来ます。
急に熱をかけて発砲状態にしたものと異なるのはその点です。